初めに、平素より徳島大学男子ラクロス部の活動に温かいご支援をくださる保護者の皆様、OBOGの皆様、関係者の皆様にこの場を借りて心から感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご支援、ご声援の程よろしくお願いいたします。
僕が部活に対して一番熱量を持って取り組んだのは一つ上の代がファイナル4で負けた翌日からファイナルが終わるまでの1年間でした。そのためこの1年間をメインに振り返りたいと思います。
2023年10月15日、一つ上の代がファイナル4で負けた姿をスタンドから見ていて来年はチームとしても個人としてもこうなるわけにはいかないと強く思いました。来年も試合にあまり出られずに終わってしまうのは、自分のプライドが許さなかったのだと思います。まず自分に足りないことは何かと考えた時にパスの精度が一番の課題だと考えたので、ファイナル4の翌日から毎日15分でもいいので欠かさず壁当てを続けることにしました。毎日やっていると、こなすだけの日もたまに合ったけど、今日はこの投げ方を意識してみようとか、この場面を想定してみようとかなるべく工夫して壁当てをするようにしました。これをもっと早い1年生の時期からやっていれば良かったのにと今では後悔しています。
またその時期はチーム方針を決めていく時期だったのですが、オフェンスコーチがふうきさんに決まりました。ふうきさんは以前1、2回くらい練習に来てくださって上手い人というイメージはあったのですが、同時になかなか破天荒な人とも聞いていたので内心少し怖かったです。笑
ただ僕はラッキーだとも思っていました。なぜかというと、ふうきさんは僕らのプレーをそんなに知らないため忖度無しにプレーを見てくれると思ったからです。そのため、最初に徳島にコーチをしに来てくださった時にいいプレーをし、アピールできるように練習や壁当てを頑張ろうと考えました。
初めてふうきさんがコーチをしに徳島に来てくださる日が11月25日と決まってからは、常にその日のことを考えて自主練や練習をするようにしました。そしてふうきさんと初めて一緒に練習した2日間は、学びも多く自分の中ではアピールもでき、なによりふうきさんがとても練習を盛り上げてくださり、怖い人なんじゃないかという不安は一切なくなりました。下手な自分にも色々アドバイスをくださり、この人となら1年間頑張れると思いました。
実際ふうきさんは毎月東京からコーチをしに徳島に来てくださり、試合の時もコーチボックスで的確な指示やアドバイスをしてくださりました。毎週あった夜のビデオミーティングも仕事終わりや合間に参加してくれ、そのおかげで僕たちのラクロスIQも最初よりは確実にあがったと思います。本当にふうきさんには感謝しかないです。ありがとうございました。
話は戻って、次に大きな目標は2月の嬬恋に設定しました。ただ嬬恋は正直オフェンスとしてプレーした時間はほぼなく、ショートデフェンスとして出て何個かランクリを上げた記憶しかないです。ランクリでクリアできたことは一つ自信にはなったのですが、オフェンスをする自信がまだなく、自分が出てもミスをしてチームに迷惑をかけるんじゃないかと消極的になっていました。やっぱり今まで試合に出てない分、大きな試合になると緊張して消極的なプレーになってしまいます。
確か嬬恋が終わった後くらいのオフェンスミーティングを総グラでやった時のことだったと思います。けいすけから「薄々わかってると思うけど、オフェンスで出てるメンバーで戦力になってないメンバーはちゃんと自覚してほしい」的なことを言われました。もちろんけいすけの言っていることは正しく、自分はその自覚が大アリでした。だけど僕は冬の間、毎日自主練もしていたこともあり、内心「そんなこと分かってるわ!」とも思っていて、無茶苦茶悔しかった記憶があります。そこで絶対にけいすけを認めさせたいと思いました。4月の新歓試合こそ、ミスをしてもいいから積極的なプレーをしようと心に決め、3月4月はミスを恐れないことを大きな目標にして練習に取り組みました。僕的にはこのタイミングと開幕戦あたりがいちばん伸びたポイントかなと思います。新歓試合は良いプレーが何回かでき、そこで少し自信をつけることができた気がします。
そして6月のスーパーカップ。前日に試験があったため遅れて到着し、到着した30分後には試合開始というなかなかのハードスケジュールでした。相手は法政大学という超強豪校。1Qでけいすけからゴール前でパスをもらったのに、普通のキャッチミスをしてしまいました。これを決めたら先制点だと一瞬考えてしまったのが原因でした。油断をしたつもりは全くなかったのですが、それでも心のどこかに隙ができていたのでしょう。このミスをきっかけに、ゴールを決めるギリギリまで油断をしてはいけないと肝に銘じた瞬間でした。そして、この日最後の名古屋大学戦。終始リードして迎えた終盤。真ん中付近で拾ったボールをクリアしようとしたその時。「ゴール空いてる!」としゅんすけが言ってくれ、普段フィールドにいると全く人の声が聞こえなくなる自分も、その声だけはなぜか聞こえ、ゴールに思いっきりシュートを打ちました。そのボールがゴールに入ったのを確認した時、いちばん近くにいたやまけんと抱き合い、さらにけんとや他のみんなも周りに集まってくれてめちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。ゴールを決めるだけでこんなにみんなが喜んでくれるんだと思いました。その成功体験が僕にとって結構大きかったです。
7月になるとついにリーグ戦が開幕しました。僕のジャンシューがゴーリーに弾かれたけどそれをりおが決めてくれた時、初めてこのチームの戦力になれたと思えました。開幕戦の岡大戦で勝てたことは受験で合格したことよりも何よりも、本当に人生で一番嬉しい思い出になりました。そこからは怒涛の試合続きで僕たちは一度も負けることなくリーグ戦を1位で通過できました。それでも誰も油断しておらず、リーグ戦1位突破したその日にもう一回全体でミーティングを行い、ファイナルで勝つ姿をイメージしました。全員がファイナルで勝つことを目標に、自分たちが最強の挑戦者となることを意思統一できていてこのチームなら本当に中四国制覇できると思いました。
けいすけがファイナル40日前くらいからインスタで毎日投稿を始めたのをきっかけに自分も最後までやり切ろうと思って、毎日壁当てやシュー練を再開しました。このおかげもあってか、ファイナルは試合が始まるまで、自分としては珍しくほとんど緊張しませんでした。やっぱり準備は大事だったんだと実感しました。結果としては負けてしまったものの、今年一年に関しては本当に後悔はないです。意外かと思われる方もいるかもしれませんが、テスト休みや有給を除いて僕は1年間無遅刻無欠席でした。有給係を任されていたのでわかるのですが、一応チームで唯一です。当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないのですが、朝がそんなに強くない自分にとって朝6時から始まる部活でこれは褒めてあげていいことなのかなと思います。
僕が好きなスーパービーバーというバンドの「美しい日」という曲の中に「今日までの道のりはさ 正しく最短だったのかって 分からない でもなんとなくこれでよかったと思ってる」というお気に入りのフレーズがあります。
大学での部活は想像していたよりも遥かにきついことの方が多く、辞めたいとまでは思わなかったものの、部活行きたくないなと思ったことが、正直、何回あるか分からないくらいです。夏はメットの中が死ぬほど暑いし、冬は真っ暗の寒い中ラントレから始まる。思うようにプレーできないことの方が多く、下級生の時はミスしたら先輩に迷惑をかけてしまっているという負い目を感じるし、上級生になっても変なプレーはできないとプレッシャーを感じてしまう。
それでも上手くなるためにこの一年はなるべく自主練に行くようにしたし、インスタやラックスビデオも結構見るようになりました。上手いみんなに着いていくのに必死でした。自分は不器用な方なので、その努力が全部正しかったかは分からないけど試行錯誤したことで、部活をやり切ることができたと、これでよかったんだと今思えているのだと思います。
最後にこの場を借りて4年生のみんなに一言ずつ言ってから終わろうと思います。(名前順で書きます)
あきとへ 1年生の頃からウィンターでベスト10を取ったり、新人賞を取ったりリーグ戦でも3、4年生でベスト10を取ったりと、とにかく上手くてストイックなところ尊敬してます。でもその裏には多分凄い努力があって、練習でも色々考えてるから反省の時も質の高い反省が出てきてたんだと思います。そして、いいプレーがあった時はちゃんと褒めてくれてありがとう。リアクション毎回薄くてごめん笑
けいすけへ 去年、今年とオフェンスリーダーとして色々考えてくれて、自分が想像しているようにプレーしてくれない僕たちを見るのは大変だったと思います。その中でも、毎回ポジ別を工夫したり、ビデミでたくさんの改善点を出したりと常にオフェンスを完成させようと頑張っている姿をみて、僕らも頑張らないといけないと思いました。本当にありがとう。けいすけが最後の試合前ミーティングで「オフェンスのメンバーみんな誰が出ても遜色ないから」って言ってくれたこと、本当に嬉しかったです。嬬恋明けの「戦力になっていない事件」から、けいすけに認められるまでなんとか自分も成長できたんやなって伏線回収したみたいで感慨深かったです。
けんとへ 1年間キャプテンお疲れ様でした。この最高のチームを作り上げてくれてありがとう。毎回「俺は口下手だから」って謙遜してたけど、けんとの発する言葉には何かしらのメッセージが込められていて、本気でチームを変えたいって思ってたからみんなに届いていたんだと思います。背中で引っ張るというより、言葉で伝えて一緒によくなっていこうとするリーダー像は今年のチームにぴったりでした。僕の中では今までで一番のキャプテンでした。
じゅんへ 3年生までは僕と同じでほとんど戦力にならず、よく一緒に1回生練に行かされてたな。笑 でも4年では左のシューターという強みを活かしてエキマンメンバーに入るまで成長したのは凄いと思います。あと同じメンターで、じゅんが無遅刻無欠席を続けていたのでそれに感化されて僕も続けることができました。よく一回生の面白プレーをLINEで送ってくるので、やっぱり年下の面倒を見るのが好きなのかな?来年も一回生コーチ期待してます。
しゅんすけへ あなたはちょっと器用すぎます。笑 とにかくクリースプレーが上手くてエキマンで「今のやば」って声が何回出たことか。なのに凄い謙虚で、アドバイスも色々くれてありがとう。全学行ってしゅんすけのクリースをもっと全国に見せつけたかったなぁ。あと超大事な場面で点を決めるのは絶対しゅんすけだったね。ファイナルの同点に追いついた場面は、興奮しすぎて全身が痺れました。
ひろとへ ウイングにも入ってるのに一生フライしないひろと君。同じミディというポジションで一番ハードワークを体現していました。赤橙戦のBチーム戦は人数が足らず僕がほぼずっと出る状況があって、その時にひろとの凄さを改めて実感しました。また混戦グラボーなるとなぜかひろとがボールを持って出てくるんですよね。言葉にはあんまり出さないけど、背中で引っ張ってしっかり結果を残す職人タイプ。僕はめっちゃかっこいいと思うし、憧れです。
ゆうせいへ ゆうせいも2年生の頃から試合で活躍していて凄いなと思ってました。特にパスやダッチ、ロールなど参考にしていました。周りから愛される性格をしていて普段はちょけることも多いけど、試合になると頼りになる存在でかっこよかったです。同期の中ではゆうせいがいちばん早く結婚しそうと勝手に思ってるので結婚式は同期全員呼んでください笑
ようたへ 多分僕と同じで基本的には何をするにしてもめんどくさがり族ですよね。入部当時から同じシンパシーを感じていて、こいつとは友達になれそうだと早い段階から思っていました。笑 最後はロングからショーディーに転向して、それでも6on6の時に僕に抜かれてシュートを決められて、あきとから何回も怒られていたね。笑 でも最後の二週間くらい急に立ち位置とか足でついていく事とか良くなって凄い成長してたと思います。ファイナルも結構出てて、しかも全然ミスってなくてこいつ凄いやんってなりました。
さめりんへ マネージャーの最上回という立場を2年間もやるのは大変だったと思います。それでも持ち前の明るさと能天気さ?(いい意味で)で後輩との仲もよく、後輩も話しやすい先輩だったのだでしょう。試合のカメラも結構上手く取ってくれていい写真が何枚もありました。ありがとう。
はなへ マネージャーのリーダーとして2年間本当にお疲れ様でした。多分陰でチームの運営について色々動いてくれて、さらに審判とか後輩の育成とかやることはたくさんあったはずなのにほとんど愚痴とかを聞いたことがなくチームのために積極的に働いてくれた姿、尊敬してます。同期ミーティングでチーム方針を決める時とかは、「下手な子もなんとかしたい」っていう思いをちゃんと言語化して僕たちに伝えてくれたよね。人に流されず自分の考えを強く持つ姿勢は本当に凄いし、見習わないといけないなって思います。このチームのお母さん的な存在でとても頼りになってました。絶対いいお母さんになれると思います。笑
本当に最高の同期です。
そしてチームスポーツが初めてだった僕にとって、勝ちに向かって同じベクトルで仲間と一緒に頑張るってこんなにも素晴らしいことだったんだと気づかしてくれた今年のチームは最高のチームです。今年は中四国制覇できなかったけど、来年以降のチームは必ず中四国制覇してくれると信じてるし、応援してます。
長くなりましたがこれで引退ブログを終わろうと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。