はじめに、平素より徳島大学男子ラクロス部に多大なるご支援、ご声援を賜りまして、心より御礼申し上げます。
今年度主将を務めました、29期の山本紘希です。
あっという間に駆け抜けた4年間でした。
ここでは、自分がラクロスを通して大切にしてきた価値観、そして最後の一年を戦い抜いたからこそ芽生えた本音と反省を残しておきたいと思います。
押しつけではありません。
ただ、誰かがこの文章を読んだとき、少しでもヒントや勇気になるものがあれば嬉しいです。

【4年間で感じた大事なこと】
自分が4年間ラクロスに向き合い、感じた大事なことを5つ挙げてみました。
①自分の軸を持つ
②迷ったら“めんどくさい方”を選べ
③“なんで?”を突き詰めてほしい
④頼れる人を作る
⑤結局は“自分”
それぞれどういうことか話します。
① 自分の軸を持つ
周りの声、環境、状況に流されてばかりだと、自分が何者なのか分からなくなる。
周りの意見を聞くのも大事だけど、最終的に「自分はどうしたいのか」「自分は何を大切にするのか」という軸がないと、選んだ道に責任を持てなくなる。
小さくてもいい。
たった一言でもいい。
自分を支える芯を持つだけで、判断がぶれなくなり、行動に迷いがなくなる。
自分の軸を持ってほしい。
②迷ったら“めんどくさい方”を選べ
本当に成長につながる選択は、たいていめんどくさい。
時間がかかるし、体力も気力もいるし、簡単には結果が出ない。
それでも一歩踏み込むかどうかで、その後の自分が大きく変わる。
逆に楽な方を選ぶと、その瞬間は楽だけど、あとから「やっとけばよかった」と必ず後悔する。
迷ったときこそ、あえてハードな方へ。
そこにしか、自分を変えるチャンスは転がっていない。
③“なんで?”を突き詰めてほしい
「なんとなく」「そういうものだから」で動くのはまじでやめた方がいい。
行動にも、技術にも、考え方にも、必ず“理由”がある。
なんでそれをやるのか?
なんで上手くいかないのか?
なんで自分はそう思うのか?
この問いを逃げずに追い続けることで、理解の深さも、成長の速度も、行動の質もまったく違ってくる。
表面だけで満足せず、理由を突き詰められる人はどこに行っても強い。
全てにおいて、なんで?と問うてほしい。
④頼れる人を作る
どれだけ頑張っていても、人は一人で戦い続けることはできない。
気持ちが折れそうなとき、判断に迷ったとき、前に進む力が欲しいとき、心から頼れる人の存在がどれだけ大きいか、身をもって感じてきた。
自分を理解してくれる人、厳しく指摘してくれる人、本音で話せる人。
そういう人を大事にしてほしいし、自分からも関係を築きにいってほしい。
頼るということは弱さではなく、“自分を強くするための選択”だと思う。
⑤結局は“自分”
仲間、環境、運…いろんな要素はあるけれど、最後のところで自分の人生を動かすのは“自分自身”だけ。
誰かに言われたからやるのではなく、自分で選んで、自分で責任をとって、自分の足で立つ。
その覚悟があるかどうかで、見える景色は本当に変わる。
自分の行動に自分で誇りを持てるような生き方をしてほしい。
この5つが自分が4年間ラクロスをし、最後の一年主将としてチームを引っ張る上で感じ、大事にしてきたことです。
自分でも全部が全部できたわけではないけど、本当に大事だと感じたことばかりです。
どれか一つでも刺さるものがあれば幸いです。
【主将としての反省】
今年、中四国制覇という目標を掴み取れなかったのは、主将である自分の力不足です。
期待してくれた先輩方、支えてくれた家族、そして一緒に走りきってくれた最高の仲間たち。
本当にすみませんでした。
悔しくて、情けなくて、自分自身に腹が立ちます。
正直、頭の中では「こうしたい」「こう導きたい」という思いはずっとありました。
でも、その全てを仲間に示し、形にして、行動で引っ張るだけの力が自分には足りなかった。
それが今年の全てやと思う。
どれだけ願っても、行動という形に変えられなければ意味がない。
主将としての重さを、最後の最後まで思い知らされた。
それでも、自分が“絶対に大事にしたい”と思った部分には全力を注いだつもりやった。
けど、その全力ですら、岡大の壁を越えるにはまだ届かなかった。
今思い出しても、本当に悔しい。
本当に勝ちたかった。
あの景色を、このチームで見たかった。
今年のスローガン「BLAST」。
“楽しんだやつが勝つ”。
この言葉は、自分の心に一番刺さったし、行動理念として本気で体現するつもりだった。
誰よりも楽しんだつもりだった。
けど、本当に楽しむって何なんやろうな?って今なら思う。
勝ちにこだわりながら楽しむ。
苦しい時間ですら楽しみに変える。
自分が一番やらなきゃいけない部分を、やり切れていたかと言われれば、多分できてなかった。
そこが主将としての甘さやったと思う。
そして、掲げた3つの柱
「熱狂」「俺がやる」「凡事徹底」。
この中で、一番難しくて、一番大事で、一番自分が徹底できなかったのが「凡事徹底」。
これは本当に化け物みたいに難しい。
けど、これができたチームは絶対に強い。
誰よりも細かく、誰よりも丁寧に、誰よりも徹底し続ける。
それができるチームなら、「中四国制覇」なんて余裕で通過点になる。
でも、自分は掲げた本人なのに、徹底しきれなかった。
チーム全体に浸透させきれなかった。
悔しいけど、それが現実。
そして何より大きい反省は、
「仲間ともっと分かり合う時間を作るべきだった」
ということ。
同期のこと、後輩のこと、
もっと知りたかった。
もっと話したかった。
もっとぶつかりたかった。
もっと自分の想いを余すことなく伝えたかった。
みんなが何を望んでいて、何に悩んでいて、どうなりたかったのか。
主将なら、それを全部知る努力をすべきだった。
伝える努力をすべきだった。
その時間を作れなかったことが、心の底から悔しい。
反省なんて山ほどある。
でも、もう自分がそれをラクロスで返せる場所はない。
それが一番悔しい。
だからこそ、託すしかない。
このチームを愛しているからこそ、本気で後輩たちに託したい。
来年こそ、中四国制覇を掴み取ってくれ。
俺らの分まで、歴代の分まで、全力で取りにいってくれ。
頼んだぞ。

そして、最後に想いを書きたいと思います。
・わっきーさん、ふうきさん、たかなりさん
1年間本当にありがとうございました。
頼りない主将だったとは思いますが、チームのことを支え、チームのことを1番に考えてくれて本当にありがとうございました。
3人をFINALの舞台で胴上げしたかったです。
・けんとさん
「主将は孤独だ」
あの言葉、ずっと覚えています。
そして本当にその通りでした。
期待に応えられずすみません。
それでも、背中を追い続けた1年は、自分にとって宝です。
・のすけさん、おかずさん、ゆうたさん、けんすけさん、だいちさん
ウィンターで優勝させてもらい、自分はラクロスにのめり込んだと思います。
その恩返しとして、中四国制覇したかった。
期待し応援してくださり本当にありがとうございました。
またみんなで集まりましょう。
・3年生
本当に根がいい奴らばっかりで、好きだった。
中四国制覇という景色を見せてあげられなくてごめん。
ここからはお前らの代。
何一つ妥協することなく、岡大を倒してくれ。
・2年生
言うことほんまに聞かんかったな笑
けど、それが2年のいいところでもあると思う。
来年のチームの要となる存在なのはもう自覚してると思う。
のびのびとそして自我を持って、徳大の武器となってください。
・1年生
絶対にラクロスを続けてほしい。
ラクロスを4年間やった者とやってない者では、得れるものが違いすぎる。
ラクロスを選んでよかった、ラクロスを4年間やってよかっと思える日が必ずくる。
新歓でラクロス部に入部すると決めた自分が正しかったと言えるように、これから頑張ってほしい。
・OB、OGの皆様方
1年間、本当にたくさんの応援をありがとうございました。
中四国制覇は叶いませんでしたが、後輩たちが必ずこの借りを返してくれると信じています。
今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願いいたします。
・同期へ
個性が強すぎて、まとまらない時もめっちゃあったと思う。
それでも中四国制覇したいって気持ちはみんな同じ方向を向いてたから、1年間やって来れたと思う。
愛妃に中四国制覇という最高のプレゼントをあげることはできんかったと思うけど、同期13人でラクロスをできたこと、本当に幸せだった。
人生で1番苦楽を共にしてきた仲間として、最高に大好き。
これからも集まって同期会しましょう。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
ラクロスは終わるけど、人生は続く。
これからも、自分の人生を
「BLAST」
していきます。
69 山本紘希

