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引退ブログ 2025 vol.5 「誰かを想えるようになった時間」 TS 髙橋彩

平素より徳島大学男子ラクロス部に多大なるご支援・ご声援を賜り、誠にありがとうございます。


今後とも変わらぬご声援のほど、よろしくお願いいたします。



普段、自分の気持ちを言葉にするのが得意ではない私ですが、今日はこの4年間を振り返ってみたいと思います。

最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


私がラクロス部のことを知ったのはまなきのおかげです。

友達もいなくて、誰かを待っているふりをしていた私に、まなきが「1人ですか?」と声をかけてくれたあの瞬間は、今でも鮮明に覚えています。

まなきの幼なじみのこうたがラクロス部主催の履修登録会があるよ、と教えてくれてそこに私もついて行ったことでラクロス部を知りました。


当時の私は大学で何かをしたいという強い思いもなく、部活に入るかどうかもまなきに任せていました。

だからこそ、あのとき声をかけてくれたまなきの存在は、本当に大きかったと思います。


入部してからも、れい以外に仲の良い人がいたわけでもなく、“部活は行くものだから行く”という感覚で参加していました。

朝起きるのもしんどくて、自転車での往復もつらくて、雨の日に蔵本勢が休めるのがちょっとした楽しみでした。

まなきと「3年の後期は実習で半年間休めるね、それまで頑張ろうね」と話していたのをよく覚えています。


初めての遠征で勝ったときやウィンターで優勝したとき、詳細な感覚はあまり覚えていません。

でもラックスビデオのアルバムを見返すと、そこには笑っている私がいて、あの頃は純粋にこの部活を楽しめていたんだなと気づきます。



2年生になり、同期が次々辞めていって、残ったのはれいとまなきと私の3人になりました。

1年のときは毎日LINEして一番仲が良かったはずなのに、意見が合わなくて何度も衝突しました。

れいがいれば自分はいらないんじゃないかと感じて涙が止まらなくなる日もあり、自分でも理由が分からなくてしんどい時期でした。


高校の先生に「お前は考えてないようで、実はいっぱい考えてるよな」とよく言われていたけれど、実際は自分でも何を考えているのか分からない時期でした。涙の理由も分からなくて、それが一番つらかったです。


3年になり、1年生マネを育てる立場になりました。

「私たちが4年になったときに、3年生より2年生をベンチに入れたいと思えるくらいの力をつけてほしい」と思いながら関わっていました。

でも実際は、今の2年生が持っている熱量がすごかったからこそ、あれほど成長してくれたんだと思っています。

年下と関わることが苦手な私にも積極的に距離を縮めてくれたあの子たちには、本当に救われました。


10月から実習が始まり、当初は半年間休むつもりでした。

1年のときにまなきと話したように、“休めるのラッキー”と思っていたからです。

でも実習が始まった1週目の土曜日、気づいたら練習に行っていました。

結局、実習期間中も土日は毎回部活に行っていて、あの頃の私からは想像できないほど、ラクロス部という居場所の存在が大きくなっていたんだと思います。


4年になり、同期のみんなが上に立って引っ張っていく姿を横で見ながら、私は1年生の頃と同じように“自分が楽しいと思えること”を大事にしていました。

れいにはリーダーを任せていたのに、しんどいときに支えになれず、後から「実はあのときこんなことがあった」と聞くことが多くて、本当に申し訳なかったと思っています。


リーグ戦が始まると、本当に一瞬で終わってしまいました。

気づいたら始まっていて、気づいたら引退していました。

人のことに興味がなかったはずなのに、Final4で同期が全力で戦う姿を見て涙が溢れてきて、自分でも驚きました。

試合後に同期みんなで「楽しかったな」と話していて、どんな状況でも楽しめる姿が本当に誇らしかったです。


Finalで負けたとき、2.3年生が泣いている姿を見て、このチームは本当に“Finalで勝ちたい”という思いでひとつになっていたんだと感じ、とても嬉しくなりました。


勝っても負けても、みんなで経験できたこの4年間は、私の宝物です。

大学生活でこんなにも青春できる日々があるなんて、本気で思っていませんでした。

ラクロス部に誘ってくれたまなきには、心の底から感謝しています。ありがとう。


現役のみんなへ。

私たちが引退してからのインスタの発信を見て、“次こそは勝つ”という強い気持ちを感じています。

その気持ちを1年間持ち続けることは、必ず自分の力になります。

たくさん悩んで、たくさん相談して、成長していってください。

あなたたちのことを支えてくれる人は必ずいます。応援しています。


同期のみんなへ。

みんなが同期で本当に良かった。

怪我が多くて思うようにいかない時期もあったと思うけど、最後のFinalで全員がコートに立つ姿を見られて本当に嬉しかったよ。

頼りなかったかもしれないけれど、れいと一緒に4年間頑張れた私はとても幸せでした。

これからは会える機会も減ると思うので、たまにはご飯に誘ってください。




こんなにも誰かのことを想って、誰かのために動きたいと思えたのは初めてでした。

この4年間で、私は本当に大きく成長できたと思います。

ラクロス部で過ごした日々、そして関わってくれた全ての人に、心から感謝しています。


長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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